かみ合わせ治療

細かな噛み合わせの調整を行い、患者様が快適に食事を楽しめるようサポートします。
咬合分析器を使用し、精密な診断を行い、患者様一人ひとりに合った治療計画を提案します。
かみ合わせの高さを微細に調整し、長期的に安定した噛み合わせを実現します。

かみ合わせのズレは、見た目の問題だけでなく、あごの関節や全身のバランスにも影響を及ぼすことがあります。
実は、人間の歯は髪の毛よりも細い10µm以下の高さまで感じ取れるほど繊細であり、ほんのわずかなかみ合わせの誤差が大きなトラブルにつながる場合があります。
当院では、かみ合わせの問題を精密に診断し、患者様一人ひとりの状態に合わせて的確な治療を行うことで、快適な食事や生活をサポートしています。

かみ合わせが悪いと起こるトラブル

かみ合わせが悪いと起こるトラブル|やまもと歯科

食事や発音への影響

かみ合わせが乱れると、食べ物をうまく噛み切れなかったり、咀嚼が片方だけに偏ったりして、胃腸への負担が増す恐れがあります。
また、歯の接触が正しくないと発音がしにくくなり、言葉がはっきりしないことも考えられます。

あごの関節や筋肉への負担

噛む力が特定の歯に集中したり、あごの位置が常にずれていると、あごの関節や周囲の筋肉に負担がかかりやすいです。
顎関節症のように、あごが痛む・口を開けにくい・音が鳴るといった症状につながる場合があります。
肩こりや頭痛との関連も指摘されており、全身の不調を訴える患者様もいらっしゃいます。

歯や被せ物の損傷

噛む力は意外に強く体重と同じぐらいであることがわかっており、かみ合わせの誤差があると特定の部位に大きな負荷がかかります。
歯がすり減ったり、被せ物が欠けたりといった損傷が起きやすくなるほか、長期的には歯周組織にも悪影響を及ぼす可能性があります。

当院のかみ合わせ治療の特長

詳細な診断で問題を特定

かみ合わせのズレは目で見ただけでは分かりにくい場合が多いです。
当院では、咬合力分析器やオクルーザルレジストレーションストリップス(12µm、8µm)、バイトアイなどを用いて、かみ合わせを精密にチェックします。
わずか10µmの高さの違いも感じ取る歯だからこそ、µmレベルの精確 正確さが必要です。
数値化されたデータを元に、患者様のかみ合わせの状態や問題点を把握して治療方針を決めます。

かみ合わせの高さへのこだわり

人間の感覚は繊細で、髪の毛より細い誤差でも違和感を覚えます。
当院では、歯を削る場合や被せ物を調整する際、かみ合わせの高さを綿密に測定し、患者様が違和感を抱えないレベルまで整えます。
少しの誤差が大きなトラブルにつながる可能性があるため、最後の仕上げまで入念に行います。

多角的なアプローチ

かみ合わせの問題は、歯そのものだけでなく、あごの関節や周囲の筋肉の状態も大きく関係します。
必要に応じて、筋肉の触診やあごの開閉の動きを観察し、複数の視点から原因を探ります。
被せ物や詰め物の再調整、矯正治療の検討、簡易的なマウスピースの使用など、患者様に合わせた最適な方法を組み合わせることが大切です。

かみ合わせ治療の流れ

1.カウンセリングと検査

口腔内の検査|やまもと歯科

まずは、お口の症状や生活習慣、全身状態を伺い、レントゲンや顔貌写真・口腔内写真などの基礎基本検査を行います。
噛んだときにどの歯がどのように接触しているか、咬合接触分析器を用いて正確に調べ、かみ合わせのズレを数値化します。
患者様には検査結果を説明しながら、現在の問題点や治療の方向性を理解していただきます。

2.原因の特定

かみ合わせが悪くなっている原因を突き止めることが重要です。
むし歯や歯周病、過去の治療で装着した被せ物の高さ、歯ぎしりや食いしばりなど、さまざまな要因が考えられます。総合的に診断して原因を特定します。

3.治療の提案

むし歯の除去や詰め物・被せ物の再製作だけで問題が解決する場合もあれば、矯正治療が必要になるケースも存在します。
過度な力から歯やあごを守るために、スプリント(アプライアンス)を装着する方法もあります。
治療のメリットやリスク、期間、費用などを含めて説明し、患者様と一緒に最適なプランを決めます。

4.治療の実施と調整

治療の実施と調整|やまもと歯科

治療方針に基づいて、かみ合わせの高さを調整したり、被せ物や詰め物を作り直したりします。
歯ぎしりが原因の場合は、夜間用のスプリント作り、歯への負担を軽減させます。
調整後は、再度咬合のチェックを行い、誤差がないか、患者様が痛みや違和感を感じていないかを確認します。

5.メンテナンスとフォローアップ

メンテナンスとフォローアップ|やまもと歯科

かみ合わせの乱れは、生活習慣や加齢による歯のすり減りなどで再び起こることがあります。
定期的な健診でかみ合わせを見直し、問題があれば早期に対処することが大切です。
矯正治療やスプリントを用いた場合は、使用状況や破損なども定期的にチェックします。

かみ合わせ治療がもたらすメリット

スムーズな食事

噛み合わせが整うと、食べ物をしっかりと噛み切り、消化を助けることができます。
食事が楽しくなるだけでなく、全身の健康にも良い影響を与えます。

顎関節や筋肉の負担軽減

あごの位置が正しくなると、顎関節症や歯ぎしり・食いしばりによる筋肉の緊張が緩和される場合があります。
頭痛や肩こり、首のこりなどの症状が軽減されることも期待できます。

歯や補綴装置の長持ち

適切なかみ合わせは、歯や被せ物が均等に力を受けるため、破損しにくくなります。
定期的なメンテナンスと合わせて、治療後の歯や補綴装置を長く保つことにつながります。

当院の取り組み

精密な診断に基づいた治療

咬合接触分析器やオクルーザルレジストレーションストリップスなどを活用し、視覚的・数値的にかみ合わせの状況を把握しています。
µm単位のずれまで考慮して調整を行うため、治療後の違和感を最小限に抑えることを心がけています

患者様との丁寧なコミュニケーション

治療を進めるうえで、患者様の不安や疑問を解消することが欠かせません。
当院では、かみ合わせの状態や治療計画を分かりやすく説明し、安心して治療を受けられる環境を提供しています。
治療後も違和感があればすぐにご相談いただき、その都度対処します。

トータルケアへの連携

むし歯や歯周病、補綴装置など、口腔内にはさまざまな問題が潜むことがあります。
当院は、一般歯科や矯正、口腔外科など多角的な視点で患者様を診断し、必要に応じて連携する体制を整えています。
全体のバランスを考慮したうえで、かみ合わせの治療を進めていきます。

かみ合わせに違和感を感じたら早めの受診を

噛むときに痛みがある、あごが疲れる、歯ぎしりで困っているなどの症状がある場合、かみ合わせが乱れている可能性があります。
放置すると、顎関節症や歯の破折など、より深刻なトラブルに発展する恐れがあります。
当院では、精密な検査と丁寧な治療を通じて、患者様が快適な噛み心地と健康な生活を取り戻せるよう努めます。