入れ歯・義歯治療

患者様の口腔構造に完全に合わせた入れ歯を作成し、快適で自然な装着感を提供します。
金属床義歯やコーヌスデンチャーなど、多様な入れ歯の選択肢があり、審美性と機能性の両立を目指します。
精密な咬合調整を行い、最適な噛み合わせを実現します。

歯を失うと、食事や会話が思うようにいかず、日常生活に不自由を感じる場合があります。
入れ歯や義歯は、失われた歯を補い、噛む機能や発音を取り戻すための重要な治療です。
当院では、かみ合わせや装着感にこだわり、一人ひとりの口腔に適した義歯づくりを目指しています。

歯はできるだけ早く補うことが大切です

歯が抜けたまま放置すると、隣接する歯が動いてしまい、かみ合わせが変化するリスクがあります。
また、噛む力が特定の歯だけに集中することで歯周組織へ負担がかかり、さらに歯を失う悪循環に陥る可能性があります。
入れ歯は、そうした問題を早期に解消し、健康的な口腔内環境を保つうえでも役立ちます。
食事をかみしめる喜びや、飲み込む機能の維持、はっきりとした発音を取り戻すためにも、適切な時期に義歯治療を検討することが大切です。

当院で入れ歯治療を受けるメリット

補綴歯科専門医の技術

補綴歯科専門医の技術|やまもと歯科

当院では、補綴歯科を専門とする歯科医師が治療にあたります。入れ歯治療は補綴歯科治療の中でも難易度が高い治療の一つです。
失った歯を補うだけでなく、咀嚼や嚥下、発音、審美面にまで気を配りながら最適な方法を提案します。
難しいかみ合わせの症例や多くの歯を失っているケースでも、大学病院レベルの設備と半調節性咬合器などを駆使して解決策を見出します。

ドイツ製半調節性咬合器での精密なかみ合わせを作ります

ドイツ製半調節性咬合器|やまもと歯科

義歯の機能を左右するのは、かみ合わせの微妙な設定です。
当院では、ドイツ製の半調節性咬合器を活用し、顎の動きやかむ高さを再現しながら義歯を作製します。
咬合器上で患者様の実際の動きに近い動作を分析できるため、従来の方法よりも高い精度でかみ合わせを合わせられます。
義歯が完成したあとに大きな不具合が出にくくなり、装着後の調整回数も抑えやすくなります。
患者様にとっては、より自然な感覚で食事や会話が楽しめることが重要です。
半調節性咬合器の活用によって、口の中だけでは見落としがちな微細な誤差を客観的に把握し、完成度を高めることを大切にしています。

丁寧なカウンセリング

入れ歯を作るまでには複数の工程があり、患者様の状況によって必要なステップが異なります。
当院では、一つひとつの工程を丁寧に説明し、患者様が不安を感じずに治療を進められるよう努めています。
疑問点や要望がありましたら、遠慮なくお話しください。
治療の方針を一緒に考え、最も満足度の高いゴールを目指します。

落ち着いた院内環境

当院は、徹底した感染管理を行い、防疫室で器具の洗浄と滅菌を確実に実施しています。
歯科衛生士やアシスタントも、感染管理の専門知識を有しているため、安心して治療を受けていただける空間づくりを心がけています。
また、待合室や診療室はリラックスできる雰囲気を大切にし、患者様が緊張せずに過ごせるよう配慮しています。

当院こだわりの入れ歯

金属床義歯

金属床義歯|やまもと歯科

保険適用の入れ歯にはプラスチックが使われる場合が多いですが、当院では、より薄くて丈夫な金属床義歯にも対応しています。
金属床は耐久性が高く、温度伝導に優れているため、食べ物や飲み物の温度を感じやすいです。
その結果、自然な感覚で食事を楽しめます。
また、薄く設計できることで装着時の違和感が軽減され、しゃべりやすさが向上するメリットもあります。
金属床の種類には、コバルトクロム合金やチタン合金などがあり、患者様のご要望や口腔内の状態に合わせて選択します。

コーヌスデンチャー

コーヌスデンチャー|やまもと歯科

コーヌスデンチャーは、内冠と外冠の2層構造で歯を支える特殊な義歯です。
歯と義歯の間にわずかな隙間を作りつつ、装着するときにそれぞれが密着し、外れにくく安定感が得られます。
一般的なクラスプ(金属のバネ)を使わないため、見た目も美しく、他の歯との調和を保ちやすい点が大きな特長です。
噛む力も分散されやすく、歯や歯ぐきへの負担を抑える効果が期待できます。
取り外しが可能なので、清掃やメンテナンスも行いやすいです。

入れ歯・義歯治療の流れ

1.口腔内の検査とカウンセリング

口腔内の検査|やまもと歯科

最初に、現在の歯や歯ぐき、かみ合わせ、あごの骨の状態などを詳しく確認します。

また研究用模型を作製し、欠損部の形態や残存歯をサベイングして計測し、入れ歯に不利な問題点を抽出します。
またレントゲンや歯周組織の検査を行い、どのようなタイプの入れ歯が合うかを判断します。
患者様の希望もお伺いしながら、治療計画を立て、使用する材料や期間などを分かりやすく説明します。

2.補綴前処置

入れ歯の作製に先立ち、入れ歯に適した口腔内環境を整える必要があります。

歯を失うことでお口の環境は変化しますし、加齢によっても変化します。

入れ歯に合った環境にするために、残っている歯の治療をしたり、顎の骨を整形したりします。

この前処置が入れ歯治療の質を左右します。

3.仮の入れ歯

1回の入れ歯の作製で満足いく入れ歯にすることは困難です。

そのため適正だと考えられる仮の入れ歯を作製し、試してもらうことを行います。

仮の入れ歯を使用してもらい、問題点や新たな要求を抽出し、本番の入れ歯に反映します。

4.型取りとかみ合わせの記録と試適

ドイツ製半調節性咬合器|やまもと歯科

入れ歯を作る際は、口腔内の状態を精密に反映した型を取る工程が欠かせません。
当院では、補綴歯科専門医が正確に型を取ります。

精密にかみ合わせを記録する咬合採得を何度か行い、半調節性咬合器という装置を使って咬合(かみ合わせ)を再現します。
この半調節性咬合器には、ARCUSフェイスボウを活用し、顎の動きをできるだけ正確に再現するよう心がけています。
試適段階では、仮の入れ歯を実際に装着していただき、かみ合わせや見た目やを確認します。
咬合器で再現したかみ合わせと異なる場合は、再度かみ合わせを調べ、人工歯の並べ方を修正します。

5.最終仕上げと調整

最終仕上げ|やまもと歯科

試適を重ねて口腔内に調和した人工歯配列が確認されたら、最終的な材料で入れ歯を完成させます。
装着後にもかみ合わせや歯ぐきとの密着度をチェックし、さらに入れ歯の取り扱いを丁寧に説明します。
患者様が普段の生活で不便なく過ごせるようになることを目標に、しっかりサポートいたします。

入れ歯を使いこなすためのリハビリ

装着後の違和感

義歯は、なくなった歯や歯ぐきの状態を補うための人工物です。
そのため、初めて装着した際には違和感を覚える患者様が多いです。
特に、噛む力の伝わり方が変わるので、硬い物を噛むときや会話の発音時に戸惑うことがあります。
当院では、一度装着した義歯を何度もチェックし、必要に応じて調整を行います。

正しいリハビリの重要性

義歯は義足に似ており、身体の一部を補うものであるため、使いこなすまでに時間がかかります。
食事指導や発音練習を通じてスムーズな使用を目指します。
ゆっくりと軟らかいものから噛み始め、徐々に硬い食べ物にも挑戦していくことがポイントです。
定期的なリハビリを続ければ、ほとんど違和感なく使えるようになり、生活の質を高められます。

入れ歯のメンテナンスと長期ケア

日々のお手入れ

入れ歯には目に見えない細菌が付着しやすいため、こまめな清掃が欠かせません。
入れ歯洗浄剤に浸けるだけでなく、義歯用ブラシを使ってこすり洗いを行い、食べかすや歯石を除去します。
お口の中も丁寧に歯ぐきや舌をブラッシングし、清潔に保ってください。
乾燥や高温に弱い入れ歯を保護するため、夜間外した際には指定のケースなどで保管していただくと安心です。

定期的な健診

入れ歯は使い続けているうちに歯ぐきが変化したり、部品が摩耗して合わなくなることがあります。
定期健診では、かみ合わせや装着感、義歯の破損や劣化を確認します。
ケアを怠ると、痛みやかみ合わせの不具合が生じる可能性が高まりますが、定期的にチェックすることで快適な状態を維持できます。

CBCTとサージカルガイド|やまもと歯科

入れ歯と他の治療方法の比較

歯を失った場合、ブリッジやインプラントなどの選択肢もあります。
ブリッジは両隣の歯を削って人工歯を橋渡しし、インプラントはあごの骨に人工歯根を埋め込む方法です。
入れ歯の利点は、多数の歯を失った場合でも幅広く対応できる点です。
一方で、定期的な健診やリハビリが必要で、インプラントのように骨に固定されるわけではないので、使用時の安定度に差が出る場合があります。
最適な治療法は、患者様の口腔状態や生活スタイル、費用面を考慮して決定します。

歯を失っても取り戻す手段があります

歯が失われたままの状態で過ごすと、食べたい物を楽しむ機会が減り、笑顔にも自信をなくす恐れがあります。
入れ歯は、生活の質を向上させる大切な治療手段です。しかしながら、柔らかい歯ぐきの上に硬い入れ歯を乗せて、硬い食べ物を噛むという行為はとても高度な技術が必要です。
当院は、補綴歯科専門医として培った知識と技術を活かし、患者様に合った義歯を提供いたします。
失ってしまっても、適切な義歯を作り、しっかり咀嚼できるようにすれば、自信を取り戻せます。
当院では、金属床義歯やコーヌスデンチャーをはじめとする多彩な選択肢を揃え、様々な状況に対応いたします。
治療後は、定期的なメンテナンスや健診で不調を早期に見つけ、快適な使用状態を長期間維持できるよう支援します。