歯茎の健康は歯磨きから!歯周病を予防するための正しい磨き方

2026年01月17日(土)

歯のコラム

こんにちは。額田郡幸田町の歯医者「やまもと歯科醫院」です。

歯周病予防のための歯茎の健康について説明する歯科医師

歯周病は、気付かないうちに進行し、最終的には歯を失う原因にもなる深刻な病気です。多くの人が毎日歯を磨いているにもかかわらず、歯ぐきの腫れや出血、口臭といった症状に悩まされるのは、正しい磨き方ができていないことが原因かもしれません。

歯周病を防ぐには、単に歯を磨くだけでなく、磨き方や生活習慣にも注意を払う必要があります。

今回は、歯周病の基礎知識とともに、効果的な歯磨きの方法や予防のために意識したい生活習慣について詳しく解説していきます。

歯周病とは

出血している歯周病の歯ぐきのイメージ

歯周病は、歯を支える歯ぐきや骨などの組織が、細菌によって炎症を起こす病気です。

歯と歯ぐきの境目にたまったプラーク(歯垢)の中には、多くの細菌が含まれており、これが歯ぐきを刺激して腫れや出血を引き起こします。初期段階の歯肉炎では歯ぐきの腫れや出血が見られますが、進行すると歯周炎となり、歯を支える骨が溶けていきます。

日本では成人の約8割が歯周病を抱えているといわれており、身近な病気であるにもかかわらず、初期には痛みがないため気付きにくいのが特徴です。進行すると歯がぐらついたり、口臭が強くなったりすることもあります。

放置すれば歯を失う可能性があるため、早期の対策と予防が非常に重要です。

しっかり歯磨きをすれば歯周病は治る?

しっかり歯磨きをすれば歯周病は治るのか考えるイメージ

歯周病は、毎日の歯磨きで予防や進行の抑制が期待できる病気ですが、歯磨きだけですべてが改善するわけではありません。軽い歯肉炎の段階であれば、正しい方法で丁寧に磨くことにより、歯ぐきの腫れや出血が落ち着くケースも多く見られます。

しかし、歯周病が進行して歯周ポケットが深くなっている場合、歯ブラシの毛先が届かない部分に汚れや歯石が残りやすくなります。このような状態では、いくら時間をかけて磨いても細菌を十分に取り除くことが難しく、歯科医院での専門的なクリーニングや治療が必要になります。

また、自己流の磨き方では特定の場所に磨き残しが生じやすく、症状がなかなか改善しないこともあります。歯周病の改善には、正しい歯磨きと歯科医院でのケアを組み合わせることが大切です。

歯周病を予防するための歯磨きの仕方

歯周病を予防するための歯磨きの仕方を説明する歯科医師

日々の歯磨きを効果的に行うためには、いくつかのポイントを意識することが大切です。

順番を決めて磨く

歯を磨くとき、毎回適当な場所から始めていると、一部の箇所をうまく磨けていないことがあります。そうした状態が続くと、特定の場所に汚れが残りやすくなり、歯周病のリスクが高まります。これを防ぐために、磨く順番をあらかじめ決めておくとよいでしょう。

たとえば、上の歯の右奥の外側から左奥まで磨いたら内側を同じ順で磨く、その後に下の歯も同様に磨くといったように、一定の順序で進めることで、磨き残しが少なくなります。また、外側・内側・噛む面のように部位ごとの順番も意識すると、より丁寧にケアができます。

毎回同じ手順で磨くことを習慣にすれば、すべての歯を均等に磨けるようになります。自分に合った順番を決め、毎日の歯磨きをより確実なものにしていきましょう。

小刻みに動かす

歯ブラシを大きく動かして強くこすると、歯ぐきを傷つけたり、汚れをうまく落とせなかったりすることがあります。歯周病を防ぐためには、歯ブラシの動かし方を工夫することが大切です。

具体的には、歯ブラシの毛先を歯と歯ぐきの境目に軽く当てて、1〜2本ずつの歯を意識しながら、左右に細かく動かす方法です。このように小刻みに動かすことで、歯ぐきの境目にある汚れを取り除きやすくなります。

ゴシゴシと力を入れて磨くよりも、やさしい力で丁寧に動かしたほうが、歯や歯ぐきに負担をかけずに済みます。日々の歯磨きでは、スピードよりも丁寧さを心がけることが、歯周病を予防するためのポイントです。

デンタルフロスや歯間ブラシを使う

歯ブラシだけでは、歯と歯の間に残る汚れをすべて落とすのは難しいものです。特に歯周病は、歯ぐきの隙間や歯と歯の間にたまったプラークが原因となって進行しやすいため、こうした部分のケアがとても重要です。

デンタルフロスや歯間ブラシを使うと、歯ブラシだけでは届きにくい部分の汚れを取り除くことができます。

デンタルフロスは、歯と歯のすき間が狭い場所にも入りやすく、たまったプラークや食べかすをしっかり取り除けます。歯間ブラシは小さなブラシの形をしていて、歯ぐきが下がってすき間が広くなっているところにも届きやすく、残った汚れをかき出すのに役立ちます。

自分の歯並びや歯ぐきの状態に合わせて、適切な道具を選ぶことが大切です。どちらも歯磨きのあとに取り入れることで、歯と歯の間まで清潔に保つことができます。毎日の習慣にすることで、歯周病の予防につながります。

就寝前は特に丁寧に磨く

寝ている間は唾液の分泌量が少なくなり、口の中の細菌が増えやすい状態になります。そのため、就寝中は歯周病が進行しやすく、日中よりもリスクが高まります。だからこそ、夜寝る前の歯磨きは特に丁寧に行うことが大切です。

この時間帯の歯磨きでは、単に歯を磨くだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシも併用し、歯と歯ぐきの隙間までしっかりと清掃しましょう。歯ブラシの当て方や磨く順番なども意識しながら、時間をかけて丁寧にケアすることが大切です。

歯周病を予防するために歯磨き以外で大切なこと

歯周病を予防するために定期的に歯科検診を受診する女性

歯周病の予防には、正しい歯磨きが欠かせませんが、それだけでは万全とはいえません。ここでは、歯周病を予防するために歯磨き以外で大切なことについて解説します。

食生活を見直す

砂糖を多く含む食品の摂取や間食が多いと、口の中にプラークがたまりやすくなり、歯周病を引き起こすことがあります。

ビタミンCは歯ぐきの健康維持に関わる栄養素で、野菜や果物からしっかり摂ることが大切です。さらに、カルシウムやタンパク質などの栄養も、歯や骨の健康を支えるために欠かせません。

栄養バランスの取れた食事を意識することで、体の内側から歯周病に強い状態を作ることができます。

生活習慣を見直す

歯周病を予防するには、歯磨きだけでなく、日常の生活習慣を整えることも重要です。

たとえば喫煙は、歯ぐきの血流を悪くし、酸素や栄養が届きにくくなることで、免疫力が低下します。その結果、炎症が起こりやすくなり、歯周病が進行しやすい状態になるのです。

睡眠不足や夜更かしなどの不規則な生活も、体全体の免疫機能に影響を与えます。免疫力が下がると、細菌に対する抵抗力も低下し、口の中のトラブルが起こりやすくなります。

健康的な食事・睡眠を意識し、身体全体を整えることで、歯周病にかかりにくい状態をつくることができます。

ストレスを管理する

ストレスと歯周病には、実は深いつながりがあります。強いストレスを感じ続けると、体の免疫力が下がり、歯ぐきの炎症が起こりやすくなります。

また、ストレスによって歯を無意識に強く食いしばったり、夜間に歯ぎしりをしたりすることがあります。これらの癖が続くと、歯や歯ぐきに強い負担がかかり、知らないうちにダメージが蓄積されていきます。こうした影響が重なることで、歯周病の症状が悪化することもあります。

ストレスを完全になくすことは難しいですが、自分に合った方法でこまめに発散することが大切です。深呼吸、軽い運動、趣味の時間を楽しむなど、リラックスできる習慣を取り入れることで、心と体のバランスが整い、歯ぐきの健康にも良い影響を与えます。

定期的に歯科検診を受ける

歯周病は、初期の段階では痛みや自覚症状がほとんどなく、自分では気づきにくい病気です。そのため、気付いたときにはすでに進行していることも少なくありません。こうしたリスクを防ぐためには、定期的に歯科検診を受けることが大切です。

歯科医院では、歯ぐきの状態や歯周ポケットの深さなどを細かくチェックしてもらえます。また、普段の歯磨きでは落としきれない歯石や細かい汚れも、専門の器具を使ってしっかりと取り除くことができます。

歯周病の予防や早期発見のためには、3〜6か月に1回を目安に、歯科医院でチェックを受けることが重要です。

まとめ

歯周病予防のため歯磨きの指導をする歯科衛生士

歯周病は、気づきにくいまま進行することが多く、歯を失う原因にもなる病気です。

日々の歯磨きは基本ですが、磨き方や使う道具を工夫することで、予防効果を高めることができます。また、食事や睡眠、ストレス管理など、生活習慣も歯ぐきの健康に深く関わっています。さらに、定期的な歯科検診を受けることで、歯周病の予防につながります。

歯周病の症状にお悩みの方は、額田郡幸田町の歯医者「やまもと歯科醫院」にお気軽にご相談ください。

当院は、補綴歯科専門医として患者様の口腔の健康と快適な生活を支える治療を提供することに全力を尽くしています。診療案内ページはこちらWEB予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。