インプラントは痛い?治療中と治療後の痛みについて
2026年06月13日(土)
歯のコラム
こんにちは。額田郡幸田町の歯医者「やまもと歯科醫院」です。

インプラント治療を検討しているものの「手術はどれくらい痛いのだろう?」「治療後に強い痛みが続くのではないか?」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか。インプラントは外科処置を伴う治療であるため、痛みに関する疑問や心配を持つのは自然なことです。
しかし、インプラント治療における痛みは、手術中・手術後・治療から時間が経過したあとでそれぞれ状況が異なります。また、痛みが出た場合でも、適切に対処することで症状の軽減が期待できます。
本記事では、インプラント治療で痛みを感じやすいタイミングや痛みがあるときの対処方法について詳しく解説します。インプラント治療への不安を少しでも解消したい方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
インプラント治療とは

インプラント治療とは、顎の骨に人工歯根を埋め込み、その上に人工歯を装着して歯の機能を回復させる治療方法です。
入れ歯のように取り外す必要がなく、ブリッジのように隣の歯を大きく削る処置も必要ありません。そのため、残っている歯への負担を抑えながら噛む機能の回復を目指せる治療として広く行われています。
顎の骨に固定される構造であることから、食事や会話の際に違和感が少ない点もメリットです。
ただし、インプラント治療では外科的な手術が必要になります。そのため「痛いのではないか?」と心配されることがあります。そこで次の章では、多くの方が気になるインプラント治療中や治療後の痛みについて詳しく解説します。
インプラント治療は痛い?

インプラント治療に興味はあるものの「インプラントは痛いのだろうか?」と不安を感じる方もいるでしょう。結論からいうと、手術中は麻酔を使用するため強い痛みを感じることはほとんどありません。
ただし、麻酔が切れたあとには痛みや腫れが出ることがあり、その程度や期間には個人差があります。また、痛みを感じるタイミングによって考えられる原因も異なります。まずは、手術中・手術後・治療から一定期間が経過したあと、それぞれの痛みについて確認していきましょう。
手術中の痛み
インプラント手術では、処置を始める前に局所麻酔を行うため、手術中に強い痛みを感じることは一般的には多くありません。
麻酔が十分に効いた状態で治療を進めるため、歯ぐきを切開したり顎の骨に処置を加えたりする際も、鋭い痛みではなく押されるような感覚や振動を感じる程度であることがほとんどです。
しかし、我慢できないほどの痛みがある場合は麻酔が十分に効いていない可能性も考えられるため、遠慮せず歯科医師に伝えることが大切です。必要に応じて麻酔を追加しながら処置を進めます。
また、痛みに対する不安が強いと、わずかな刺激にも敏感になることがあります。手術中に気になることや不安なことがあれば、その都度相談しましょう。
手術後の痛み
インプラント手術後は、麻酔の効果が切れるにつれて痛みや腫れが現れることがあります。これは手術による刺激を受けた歯ぐきや骨が回復する過程で起こる反応であり、必ずしも異常ではありません。
痛みの感じ方には個人差がありますが、多くの場合は処方された鎮痛薬で対応できます。特に手術当日から翌日にかけて症状が出やすく、その後は徐々に落ち着いていくことが一般的です。
また、骨を増やす処置を同時に行った場合は、腫れや違和感がやや強く出ることがあります。術後は無理をせず、歯科医師から説明された注意事項を守りながら過ごすことが大切です。
なお、痛みが強くなったり長期間続いたりする場合は、感染などのトラブルが起きている可能性もあるため、早めに歯科医院で相談しましょう。
しばらく経ってからの痛み
手術後の痛みや腫れが落ち着いたあとに、再び違和感や痛みが出てくることがあります。治療から数か月後、あるいは数年後に症状が現れる場合は、インプラント周囲で何らかのトラブルが起きている可能性があります。
原因の一つとして知られているのがインプラント周囲炎です。これはインプラントの周囲に炎症が起こる病気で、進行するとインプラントを支えている骨に影響を及ぼすことがあります。
また、噛み合わせの変化によってインプラントに負担が集中したり、人工歯や部品に緩みが生じたりすることで痛みにつながるケースもあります。
治療から時間が経っていると「様子を見ても大丈夫だろう」と考える方もいますが、原因によっては早めの対応が必要です。痛みや違和感が続く場合は自己判断せず、歯科医院で状態を確認してもらいましょう。
インプラント治療後に痛みがあるときの対処方法

インプラント手術後に痛みが出た場合でも、適切なケアを行うことで症状の軽減につながります。ここでは、術後に痛みがあるときの対処方法について解説します。
口腔内を清潔な状態に保つ
手術後は傷口の回復を促すためにも、口腔内を清潔に保つことが大切です。歯垢が蓄積すると細菌が増えやすくなり、炎症につながる可能性があります。
ただし、手術直後は患部を強く磨かないよう注意が必要です。歯科医師の指示に従いながら、処置部位以外はふだんどおり丁寧に歯磨きを行いましょう。
患部を冷やす
術後に腫れや熱感がある場合は、頬の上から患部周辺を冷やすことで症状が和らぐことがあります。冷却する際は、保冷剤などをタオルで包んで使用しましょう。直接肌に当てたり、長時間冷やし続けたりすると皮膚への負担となるため注意が必要です。
安静に過ごす
手術後は身体をしっかり休めることも重要です。激しい運動や長時間の入浴は血流を促し、出血や腫れが強くなる場合があります。術後数日は無理をせず、できるだけ安静に過ごすよう心がけましょう。
刺激の強い飲食物を避ける
インプラント手術後は、食事内容にも注意が必要です。傷口が回復している途中のため、刺激の強い飲食物は痛みや違和感を強める原因になることがあります。
例えば、香辛料を多く使った料理や熱すぎる飲み物は患部への刺激となる場合があります。また、せんべいやナッツ類などの硬い食べ物は、噛んだ際に傷口へ負担がかかることも考えられます。
術後しばらくは、おかゆやうどん、スープなどのやわらかく食べやすいものを中心に選ぶとよいでしょう。食事の際は患部を避けて噛むことも意識しながら、歯科医師の指示に従って徐々にふだんの食事へ戻していくことが大切です。
処方された薬を指示に従って服用する
インプラント手術後には、痛み止めや抗生物質が処方されることがあります。術後の痛みを和らげたり、細菌感染のリスクを抑えたりするためにも、指示された方法で服用することが大切です。
痛みがないからといって自己判断で服用を中止したり、反対に決められた量以上に服用したりすることは避けましょう。服用方法についてわからないことがある場合や、副作用と思われる症状が現れた場合は、そのままにせず歯科医師や薬剤師へ相談してください。
痛みが続くときは歯科医師に相談する
通常、術後の痛みは時間の経過とともに軽減していきます。
しかし、強い痛みが続く場合や腫れが悪化する場合は注意が必要です。感染や噛み合わせの問題などが関係していることもあるため、異変を感じた際は早めに歯科医院へ連絡し、診察を受けましょう。
まとめ

インプラント治療では外科処置を行いますが、手術中は局所麻酔を使用するため、強い痛みを感じることは一般的には多くありません。また、術後に痛みや腫れが生じることはありますが、多くは回復の過程でみられる反応であり、徐々に落ち着いていきます。
ただし、治療からしばらく経ってから痛みが現れた場合は、インプラント周囲炎や噛み合わせの問題などが関係している可能性があります。痛みや違和感が続く場合は、早めに歯科医院で相談しましょう。
術後は口腔内を清潔に保つことに加え、食事や生活習慣にも配慮することが大切です。不安な点がある場合は歯科医師に相談し、十分に理解したうえで治療を受けましょう。
インプラント治療を検討されている方は、額田郡幸田町の歯医者「やまもと歯科醫院」にお気軽にご相談ください。
当院は、補綴歯科専門医として患者様の口腔の健康と快適な生活を支える治療を提供することに全力を尽くしています。診療案内ページはこちら、WEB予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。

■この記事の監修者
山本 司将
経歴
- 1998年 愛知学院大学歯学部 卒業
- 2002年 愛知学院大学大学院 歯学研究科(歯科補綴学専攻) 修了
- 2002年~2010年 愛知学院大学歯学部 補綴科 講師(在籍期間 8年3カ月)
所属機関・資格・活動等
- 日本補綴歯科学会 指導医(登録番号 第1210号)
- 日本補綴歯科学会 代議員(東海支部)
- 博士(歯学)歯甲344号
- 補綴歯科専門医 (6-0068号)一般社団法人 日本歯科専門医機構 認定
- 第1種滅菌技師(認定番号 第14CSS027号)一般社団法人 日本医療機器学会 認定
- 第一種歯科感染管理者 NPO法人 日本・アジア口腔保健支援機構 【JAOS】 認定
- 幸田町立中央小学校学校医
- 愛知学院大学歯学部 招聘教員
- 三河歯科衛生専門学校 非常勤講師
- 補綴分野・感染管理分野でのセミナー講師を多数担当