保険と自費のブリッジの歯の費用を解説!ブリッジ治療のメリットも

2025年11月22日(土)

歯のコラム

こんにちは。額田郡幸田町の歯医者「やまもと歯科醫院」です。

ブリッジ治療のイメージ

歯を失った際に選ばれる治療法のひとつにブリッジがあります。ブリッジは、失った歯の両隣を土台にして人工の歯を橋のようにかける方法で、見た目も自然で噛む力も回復しやすいのが特徴です。また、保険が適用されるケースもあり、費用を抑えて治療ができる点も魅力です。

とはいえ、ブリッジ治療には保険が適用される場合と自費になる場合があり、費用に大きな差が出ることもあります。そのため、事前に理解しておくことが大切です。

今回は、ブリッジ治療の費用について保険診療と自費診療にわけて解説します。失った歯を補うほかの治療法の費用や、ブリッジ治療のメリット、注意点についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

ブリッジ治療とは

ブリッジ治療について説明する歯科医

ブリッジとは、歯を失った部分の両隣にある歯を支えにして、橋をかけるように人工の歯を固定する治療法です。たとえば1本の歯が抜けた場合、その前後の歯を少し削り、3本分の被せ物を作って一体化させることで、歯の機能と見た目を回復させます。

人工歯は口の中にしっかり固定されるため、違和感が少なく、自分の歯に近い感覚で噛むことができます。取り外しの必要がなく、見た目も自然なため、入れ歯が合わないと感じる方にも人気があります。

ただし、支えとなる健康な歯を削る必要がある点は、治療前にしっかり理解しておくことが大切です。

保険診療と自費診療のブリッジの費用

保険診療と自費診療のブリッジの費用について説明するイメージ

ブリッジ治療には保険が適用される場合と、自費での治療となる場合があり、それぞれ費用に大きな違いがあります。

保険診療

保険診療で行うブリッジ治療は、必要最低限の機能を回復することを目的としています。

素材としては主に銀色の金属が使用されるため、口をあけたときに目立つことがあります。前歯の場合には、表側だけ白いプラスチック(レジン)をかぶせた硬質レジン前装冠が使われることが多いです。

費用は、治療する部位や本数によって異なりますが、3割負担の場合でおよそ1万円〜3万円程度が目安です。保険が適用されるため、費用を抑えて機能的な回復を目指す方には向いているかもしれません。

ただし、見た目や耐久性に限界があることも理解しておく必要があります。

自費診療

自費診療でのブリッジ治療は、素材や仕上がりにこだわりたい方に選ばれる傾向があります。

オールセラミックやジルコニア、ゴールドなど、見た目の美しさと耐久性に優れたものを選ぶことが可能です。特にオールセラミックやジルコニアは、天然歯に近い透明感や色味を再現できるため、前歯など目立つ部分の治療に人気があります。

自費診療のブリッジの費用は、素材や治療本数、歯科医院によって差がありますが、10万円〜20万円前後が目安です。保険診療に比べて高額にはなりますが、見た目の自然さや長期間の安定性を重視する方には、大きなメリットがあります。

歯を補うブリッジ以外の治療法と費用

入れ歯で歯を補うイメージ

ブリッジ以外にも、歯を失った部分を補うための治療法はいくつかあります。それぞれの特徴や費用について理解しておくことで、より自分に合った方法を選ぶ参考になります。

入れ歯

入れ歯は、歯を失った部分に合わせて作られる取り外し式の人工の歯です。部分的に歯がない場合には部分入れ歯、すべての歯がない場合には総入れ歯が使われます。

保険診療の部分入れ歯は、金属のバネ(クラスプ)で残っている歯に固定するのが一般的で、費用は3割負担の場合でおよそ5,000円〜1万5,000円前後です。

一方、自費診療では金属バネを使わないノンクラスプデンチャーや、軽くて耐久性に優れた素材を使ったタイプなど、見た目や装着感に配慮したものが選べます。自費の場合の費用は10万円〜50万円程度が目安です。

インプラント

インプラントは、歯を失った部分のあごの骨に人工の歯根(インプラント体)を埋め込み、その上に人工の歯を固定する治療法です。

周囲の歯を削る必要がなく、見た目や噛む力が天然の歯に近い点が大きな特徴です。しっかり噛めて違和感も少ないことから、現在では多くの人に選ばれている治療法の一つです。

ただし、インプラントは健康保険が適用されず、すべて自費診療となるため費用は高額です。1本あたりの費用は30万円〜50万円程度が相場で、複数本の治療が必要な場合には100万円を超えることもあります。

また、外科手術が必要で治療期間も長くなるため、全身の健康状態や骨の状態など、事前の診断が重要です。

ブリッジ治療を選択するメリット

ブリッジ治療を選択するメリットのイメージ

ブリッジ治療には、ほかの治療法にはない多くの利点があります。ここでは、機能性や費用面、治療のしやすさなど、ブリッジを選ぶことで得られる主なメリットをご紹介します。

噛む機能を回復させることができる

ブリッジは固定式の人工歯を装着するため、失った歯の部分でもしっかり噛むことができます。入れ歯と比べて安定性が高く、食事中にずれたり外れたりする心配も少ないため、自然に近い噛み心地が得られるのが特徴です。

食べ物をしっかり噛めることで消化を助け、健康的な食生活を維持することにもつながります。

審美性が高い

自費診療で使用されるオールセラミックやジルコニアなどの素材は、天然の歯に近い色や質感を再現できるため、非常に美しい見た目に仕上がります。特に前歯のブリッジでは、違和感のない自然な印象を与えることができ、口元の見た目を重視する方にとっては大きな魅力となります。

保険が適用されるものがある

ブリッジ治療は、条件を満たせば健康保険が適用されるため、安価に治療を受けられる点が大きなメリットです。たとえば、金属製のブリッジや一部の前歯の白い被せ物(硬質レジン前装冠)などは保険適用の対象となっており、費用を抑えつつ必要な機能を回復できます。

経済的な負担を減らしたい方にとっては、選びやすい治療法といえるでしょう。

外科的な手術が必要ない

インプラント治療のように骨に人工歯根を埋め込む必要がないため、外科的な処置を伴わずに治療が完了します。そのため、高齢の方や持病がある方でも治療を受けやすく、身体への負担が少ない点が安心材料となります。

取り外す必要がない

ブリッジは固定式のため、入れ歯のように毎日取り外して洗浄する必要がありません。日常生活でも違和感が少なく、自分の歯のように扱える点が大きな特徴です。取り外しの手間がない分、扱いも簡単で、煩わしさを感じにくい治療法として多くの方に選ばれています。

ブリッジ治療を選択する際の注意点

ブリッジ治療を選択する際の注意点を説明するイメージ

ブリッジ治療は多くのメリットがありますが、すべての方にとって最適とは限りません。治療を始める前に、注意点やリスクについてもしっかり確認しておくことが大切です。

健康な歯を削る必要がある

ブリッジを固定するためには、失った歯の両隣にある健康な歯を削る必要があります。この処置により、本来問題のなかった歯の表面が削られ、将来的に虫歯や神経のトラブルが発生する可能性があります。

健康な歯へのダメージを避けたい方には、インプラントのように隣接する歯を削らずに済む治療法も検討の余地があります。

定期的なメンテナンスが必要

ブリッジの下は食べ物のカスがたまりやすく、磨き残しがあると虫歯や歯周病の原因になります。特に支えとなる歯に問題が起こると、ブリッジ全体の再治療が必要になることもあるため、日々の丁寧な歯磨きに加え、歯科医院での定期的なメンテナンスが欠かせません。

適切なケアを続けることで、ブリッジの寿命を延ばすことができます。

残存歯へ負担がかかる

ブリッジ治療では、失った歯の両隣の歯を支えにして固定するため、それらの歯に大きな負担がかかります。これによって、支台となる歯が徐々に弱くなったり、割れてしまったりするリスクがあります。

特に噛む力が強い方や、支える歯がもともとあまり丈夫でない場合には、注意が必要です。長期的にブリッジを維持するためには、歯科医師による定期的なチェックと、日常的なケアを怠らないことが重要です。

まとめ

ブリッジ治療をした笑顔の女性

歯を失った際の治療法として多くの人に選ばれているのがブリッジです。ブリッジは見た目の自然さと噛む機能の回復に優れており、保険が適用されるケースでは安価に治療を受けることができます。

ただし、ブリッジの費用は保険診療か自費診療かによって大きく異なり、使う素材や本数によっても差があります。治療を検討する際には費用だけでなく、健康な歯を削る必要性やメンテナンスの重要性も理解したうえで選ぶことが大切です。

また、入れ歯やインプラントなど、ほかの治療法との違いも比較することで、自分に合った治療法が見えてきます。歯科医師と相談し、機能性・審美性・費用のバランスを考慮しながら納得のいく選択をしましょう。

ブリッジ治療を検討されている方は、額田郡幸田町の歯医者「やまもと歯科醫院」にお気軽にご相談ください。

当院は、補綴歯科専門医として患者様の口腔の健康と快適な生活を支える治療を提供することに全力を尽くしています。診療案内ページはこちらWEB予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。