設備紹介

咀嚼機能検査機器

試験食品を咀嚼し、咀嚼の状態を調べるのが咀嚼機能検査機器です。
この数値やデータを元に、より理想的なかみ合わせを目指すことが可能です。
また、入れ歯や被せ物の評価にも活用でき、食事の快適さを高めるための大切な手段です。
数字で示される結果は、患者様が実感しにくい咀嚼の偏りを捉える上で大変有効です。
当院では、この機器を活用して、歯と顎が食の食べる機能を改善することを目指します。

下顎運動解析機【ARCUS Digma2】

RCUS Digma2は、下顎の動きを詳細に分析する装置です。
顎を動かす際の軌跡やか噛み合わせのバランスを測定し、マイクロ単位の精度で確認できます。
顎関節症やかみ合わせの不調を訴える方への診断を深め、改善のための計画を立てるのに役立ちます。
かむ時だけでなく、話す時の顎の位置や動き具合も把握できるため、総合的な評価が可能です。
この解析結果を基に、クラウンやブリッジ、入れ歯などの補綴物を作製する際にも、かみ合わせの精度を高めやすくなります。
顎がスムーズに動くよう調整することで、食事や会話のしづらさの軽減を期待できます。
患者様にとって、より自然な口腔機能を取り戻すための大切な機器といえます。
かみ合わせや顎の不調が気になる方は、一度この装置による検査をおすすめします。

大型技工用レーズ(義歯研磨機)

大型技工用レーズは、義歯や補綴装置を滑沢に研磨するための機械です。
入れ歯などの表面を滑らかに整え、汚れがつきにくく、口の中で違和感を起こしにくい仕上がりにします。
義歯は人の体の一部として機能するため、その表面の滑らかさや形状が装着感を大きく左右します。
患者様にとって長時間使用しても快適な義歯を目指すうえで重要な機器です。
また、研磨した表面は汚れが付きにくく、清潔な状態を保ちやすくなり、誤嚥性肺炎の発生を抑えます。
義歯を長持ちさせるためにも、大型技工用レーズによる研磨は欠かせません。

技工用サンドブラスター

技工用サンドブラスターは、強力な噴射で細かな研磨材を吹きつけ、表面を加工する装置です。
主に補綴装置の下地処理や、歯科用の金属やレジン表面の清掃、微調整に用いられます。
補綴装置の表面に付着した微細な汚れや酸化膜を除去し、セメントとの接着を高めることが目的です。
表面を荒らすことで、治療材料と歯や補綴装置がしっかり結びつき、強度の高い仕上がりを得ることができます。
また、細部まで届く噴射力があるため、複雑な形状の部位にも対応できます。
入れ歯の金属フレームやクラウンの内面など、見えにくい部分もしっかり処理します。
サンドブラスターは高品質な補綴治療に欠かせない装置です。

スチームクリーナー

スチームクリーナーは、高温の水蒸気を噴射することで汚れを取り除く装置です。
義歯や補綴装置に付着した油分や細かな粉塵を、化学薬品に頼らずにきれいにできます。
熱と圧力を利用するため、細かな隙間まで洗浄効果が行き届く点が特徴です。
患者様に装着する前にスチームクリーナーで処理することで、清潔で安全な補綴装置を準備できます。
さらに、薬剤を使わないため、素材に余計な負担をかけにくいメリットがあります。
研磨や接着前の下処理としても役立ち、作業工程を効率化することもできます。
また、衛生面で安心して治療を受けていただけるよう、スタッフがこまめに活用しています。
治療後のメンテナンスや長期使用を考える場合にも、この装置を用いたクリーニングが一助となります。

CBCT(コーンビームCT)

CBCTは、歯や顎の状態を立体的に撮影する装置です。
レントゲンではわかりにくい歯の根の形状や骨の厚み、神経の位置を正確に把握できるので、インプラントや根管治療などで活躍します。
顎関節や隣接する構造との位置関係も把握できるため、かみ合わせの問題を詳しく分析することが可能です。
立体画像は患者様にとっても理解しやすく、治療前の不安や疑問を解消しやすくなります。
また、術後の経過観察や再治療の方針を決める際にも、精度の高い情報を得られます。
骨の強度や形を正確に見ることで、治療の安全性を高め、長期的な安定を目指すことができます。
CT撮影によって得られる情報は、歯科治療の質をさらに向上させてくれる大切な要素です。
歯を失った方や顎の不調でお困りの方は、CT検査を通じて的確な診断を行います。

高画質デンタル専用IPスキャナー【ビスタスキャン ミニ】

ビスタスキャン ミニは、歯科専用に開発された高画質IPスキャナーです。
レントゲンフィルムの代わりに特殊なイメージングプレート(IP)を使用し、撮影画像をデジタル化します。
従来のフィルムに比べて明瞭な画像を得られ、微細な異常も見逃しにくくなります。
レントゲン写真を短時間で取り込み、すぐにパソコン画面で確認できるため、患者様にもわかりやすい説明ができます。
画像は拡大表示やコントラスト調整が可能で、歯や骨の細部を把握しやすいのも特徴です。
患者様に対して迅速かつ確かな診断を行い、治療の計画を立てやすくなります。

高圧蒸気滅菌器【バキュクレーブ31B+】

バキュクレーブ31B+は、高圧蒸気を用いて器具を滅菌する装置です。
歯科治療で使用するハンドピースや歯科器具は、血液や唾液が付着しやすいため、確実に滅菌する必要があります。
この装置は高速かつ高温高圧で器具を滅菌し、あらゆる菌やウイルスを死滅させます。
従来の滅菌器に比べて、蒸気が器具の隅々まで行き渡るよう設計されています。
内部に真空工程が組み込まれ、空気の入り込みを抑えながら滅菌を進めるため、空洞のある機器の内部まで安定した結果が得られます。
当院では、処理後の器具を滅菌バッグに入れて保管し、使う直前まで封を開けません。
これにより、常に清潔な状態を維持し、院内感染の防止に役立ちます。
患者様が安心して治療を受けられるよう、徹底した管理を行っています。

ウォッシャーディスインフェクター【メラサーム10】

ウォッシャーディスインフェクター【メラサーム10】は、高水準の洗浄と熱水消毒を同時に行う装置です。
感染の原因となる血液や唾液などのタンパク質汚れを強力に落としながら、熱を加えて消毒も完了します。
手洗いでは除去しにくい細菌やウイルスを効率的に排除できる点が特徴です。
細かな溝や段差にもまんべんなく洗浄液が届くよう設計されているため、器具のすみずみまで衛生的に保ちます。
洗浄作業を自動化することで、均一で高品質な結果を生み出します。
器具への接触リスクも抑えられるため、院内感染防止に大きく貢献します。
洗浄後は高圧蒸気滅菌器などへ速やかに移行し、一貫した衛生管理を行いやすくなります。
常に清潔な治療準備をすることで、患者様に安心して通院いただける環境づくりを目指します。

ドイツのRKIに準拠する水消毒システムを搭載の歯科用ユニット【Kavo】

当院ではドイツ製Kavo社のハイエンドモデル歯科用ユニットを導入しております。
ドイツのRKI(ロベルト・コッホ研究所)の基準に準拠した水消毒システムを搭載したKavoの歯科用ユニットは、診療ユニット内の給水路を衛生的に保つために設計されています。
器具やハンドピースに通る水だけでなく、内部のパイプラインにおいても菌やバイオフィルムが繁殖しにくい仕組みが整っています。
日常の診療で使用する水が常に清潔であることは、患者様の安全にも直結します。
このシステムは定期的にメンテナンスを行い、細部まで管理することで長期的に安定した水質を維持します。
衛生状態に妥協せず、厳しい基準をクリアすることで、安心感のある診療環境をめざします。
水の衛生管理を徹底することで、治療中の不快感やリスクを減らし、患者様が心地よく治療を受けられるよう配慮しています。

半調節性咬合器【KaVo プロター evo 7】

半調節性咬合器【KaVo プロター evo 7】は、患者様の上下顎の動きを模型上で再現し、かみ合わせの状態を正確に再現するための装置です。
かみ合わせの高低やバランスを精密に把握できるため、クラウンやブリッジ、入れ歯などを作る際に誤差が生じにくい点が魅力です。
模型上で微調整を行いながら、実際の口腔内に近い状態を再現できるため、装着後の違和感が少なくなります。
顎関節症の検査や、かみ合わせで生じる負担を軽減する治療計画にも役立ちます。
歯科技工士と歯科医師の連携で、この咬合器を有効に活用しながら補綴装置の作製を進めることで、機能性と快適性を両立させることができます。
かみ合わせのズレを未然に防ぐことが、長持ちする補綴歯科治療の要といえます。
以前は院長が歯科医師向けにこの咬合器のセミナーを行っていました。

自動練和器【スーパーらくねる】

自動練和器「スーパーらくねる」は、アルジネート印象材を混ぜ合わせる作業を自動化する装置です。
手作業だと混合のタイミングや力加減に差が出る可能性がありますが、この装置を使えば一貫した練和を行いやすくなります。
練りムラや気泡の発生を抑え、理想的な粘度に仕上げることで、精密な印象採得や精度の高い補綴装置の作製につなげます。
作業時間の短縮や、スタッフの負担軽減にも貢献し、患者様の治療待ち時間が短くなるメリットもあります。
また、混ぜる工程で不純物が入りにくい構造のため、衛生面でも安心です。
装置による安定した練和が実現すれば、入れ歯や被せ物などのフィット感が向上し、術後の満足度にも大きく影響します。

光学式う蝕検出装置

光学式う蝕検出装置は、特殊な光を歯に照射して、虫歯の早期発見を目指す機器です。
光の反射や透過度合いを測定し、健全な歯と虫歯の部分の違いを見分けます。
レントゲンだけでは捉えにくい初期段階の虫歯や詰め物の下に隠れた虫歯まで判別しやすい点が特長です。
早期に発見できれば、大きく削らずに済む可能性が高まり、歯の寿命を延ばすことにつながります。
また、患者様にとっても痛みや負担が少ない方法で検査を行えるため、安心感があります。
画面上で虫歯の位置を視覚的に確認できる場合も多く、患者様自身が歯の状態を正しく理解しやすくなります。
むし歯の進行を抑えるためにも、この装置は欠かせない存在です。

STERILIZATION ROOM(防疫室)

当院のSTERILIZATION ROOM(防疫室)は、ドイツのMELAG社による消毒・滅菌システムをコンピューター管理する特別な空間です。
器具の洗浄から高圧蒸気滅菌までを一貫して管理し、隅々まで徹底した衛生状態を維持しています。
この取り組みが評価され、当院はMELAG HYGIENE PARTNERの表彰を受けました。
熱水消毒や高圧の蒸気滅菌を組み合わせ、細菌やウイルスを死滅させる仕組みを整えています。
滅菌後の器具は滅菌バッグや滅菌コンテナに入れて保管し、使用直前まで再汚染を防ぎます。
スタッフも感染管理の専門知識を共有し、常に最善の衛生状態を保つよう努めています。