歯石取りは歯医者で!歯石を放置するリスクや歯石取りの流れ
2026年05月30日(土)
歯のコラム
こんにちは。額田郡幸田町の歯医者「やまもと歯科醫院」です。

「歯石を取りたいけど、痛いのが不安」「どのくらいの頻度で歯医者に行けばいいの?」と気になっている方もいるのではないでしょうか。歯石はプラーク(歯垢)が固まって歯にこびりついたもので、普段の歯磨きでは取り除けません。放置すると、歯周病や虫歯のリスクが高まります。
この記事では、歯石を放置するリスクや歯医者での歯石取りの流れ、注意点について解説します。歯石取りを考えている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
歯石とは

歯石とは、歯垢(プラーク)が唾液中のミネラルと結びついて硬化したものです。歯垢は食べかすや細菌の塊で、歯磨きである程度除去できますが、取り残した状態が続くと数日で石のように硬くなり、歯に強くこびりつきます。
歯石は特に歯と歯茎の境目や、歯並びの悪い部分に付きやすいです。表面に見える白色・黄白色の歯石のほか、歯茎の中の歯周ポケットに潜む黒色の歯石もあり、後者は特に除去が難しいため歯科医院での処置が必要です。
歯石を放置するリスク

歯石を放置すると、歯や口腔内だけでなく、全身の健康にも悪影響を与えることがあります。ここでは、歯石を放置するリスクについて解説します。
歯周病が進行する
歯石は表面が粗く、細菌が繁殖しやすい特徴があります。歯周ポケットに歯石が蓄積すると、細菌が歯茎に炎症を引き起こし、歯周病が進行します。
歯周病は、放置して進行すると、歯を支える骨(歯槽骨)まで炎症が広がり、歯がぐらついて最終的には歯を失うおそれがある病気です。歯石自体が直接歯周病を引き起こすわけではありませんが、細菌が付着・増殖しやすい環境を作り出すため、歯周病の進行を大きく後押ししてしまいます。
口臭の原因になる
歯石に付着した細菌は、たんぱく質を分解する際に揮発性の硫黄化合物を発生させます。この硫黄化合物は、口臭の原因のひとつとされています。
歯磨きやうがいをしても改善しにくい口臭は、歯石の蓄積が関係している場合があるでしょう。
虫歯のリスクが高まる
歯石が付着した部分は歯磨きの効果が届きにくく、プラークが蓄積しやすい環境です。細菌が増殖した状態が続くと、虫歯のリスクが高まります。
歯と歯の間や歯茎の際など、もともと磨きにくい部位に歯石が付着すると、どんどん蓄積していくことがあります。歯石に細菌が付着し、気づかないうちに虫歯が発生することもあるでしょう。
見た目が悪化する
歯石が蓄積すると歯が黄ばんで見えたり、歯茎が赤く腫れた状態になったりして、口元の見た目に影響が出じます。清潔感のある印象が損なわれ、第一印象を下げたり、自分自身も気になって心理面に影響を与えたりするケースもあるでしょう。
また、歯石によって歯茎が炎症を起こすと、歯茎が下がって歯が長く見えるなどの変化が生じることもあります。
歯医者で歯石取りをするときの流れ

歯医者での歯石取りは、主に以下のような流れで行われます。
口腔内の検査・確認
まず行われるのは、歯や歯茎の状態、歯石の付着具合の確認です。歯周ポケットの深さを専用の器具で測定し、必要に応じてレントゲン撮影も行われます。
歯石の量や歯茎の炎症の程度を把握したうえで、処置の内容が決まります。
歯石の除去
スケーラーと呼ばれる専用の器具を使って歯石を除去します。超音波の振動で歯石を砕く超音波スケーラーと、手で細かく操作する手用スケーラーを組み合わせて行うことが多く、歯周ポケットの奥に入り込んだ歯石も丁寧に取り除いていきます。
歯周病が進行して歯周ポケットが深くなっている場合は、スケーリングに加えて、ルートプレーニングという処置で歯根の表面を滑らかにし、歯石が再付着しにくい状態に整えます。
歯面清掃・研磨
歯石を除去した後は、歯の表面を専用のブラシや研磨剤で磨いて仕上げます。歯の表面を滑らかにすることで、歯垢や着色汚れが付着しにくくなります。
フッ素塗布
多くの歯科医院では、歯石取りのあとにフッ素を塗布します。歯石を取ったあとは歯面がきれいになっているため、フッ素を塗布することで歯質を強化や虫歯予防ができます。
歯面をコーティングするような役割もあり、歯石の再付着を防ぐためにも効果的です。
歯石取りを行う頻度

歯石取りの頻度は、口腔内の状態や歯周病の進行度によって異なります。磨き残しが少なく、お口のトラブルがない人であれば、3~6か月に1回のペースが目安です。特に歯茎の炎症が見られない健康な状態でも、定期的に歯石を除去すると、歯周病の予防につながります。
一方、歯周病がすでに進行している人や歯石が付きやすい体質の人、喫煙習慣がある人、歯並びが悪い人などは、より短い間隔でのケアが必要です。歯周病のリスク要因によって頻度は異なりますが、1~3か月ごとに歯石取りを行うことが推奨されます。
定期的な歯科受診では、歯石取りだけでなく虫歯や歯周病の早期発見にもつながります。長期にわたってご自身の歯で噛んで食事をするためには、継続して専門的なケアを受けることが大切です。
歯医者で歯石取りを受けるメリット

ここでは、歯医者で歯石取りを受けるメリットを解説します。
自分では取り除けない歯石を除去できる
一度形成された歯石は、歯磨きでは取り除くことができません。歯科医院で超音波スケーラーや手用スケーラーを使用することで、歯の表面だけでなく歯周ポケットの奥に蓄積した歯石まで丁寧に除去できます。
自宅の口腔ケアだけでは限界のある部分を専門的な処置で補うことで、歯周病や虫歯のリスクを低減できます。
口腔内の状態を定期的に確認できる
歯石取りのために定期的に歯科医院を受診すると、歯石の除去と同時に口腔内全体の状態をチェックしてもらえます。虫歯や歯周病は初期段階では自覚症状が出にくく、気づいたときには進行しているケースも少なくありません。歯科医師の目で定期的に確認できれば、お口のトラブルを早期に発見でき、早期対処につなげられます。
また、トラブルが発生していない場合でも、歯科医師や歯科衛生士から磨き残しの多い部位を教えてもらえるため、日々のセルフケアの質を高めるきっかけにもなるでしょう。
歯石取りの際に知っておきたい注意点

ここでは、歯医者で歯石取りを受ける際の注意点について解説します。
痛みや出血が生じることがある
歯石取りの際の痛みは、歯石の量や歯茎の炎症の程度によって個人差があります。歯茎に炎症がある場合や歯石が大量に蓄積している場合は、処置中に出血したり痛みを感じたりすることがあります。痛みが強い場合には麻酔を使用して処置を行うこともあるため、不安な方は事前に歯科医師に相談しましょう。
処置後は歯がしみることがありますが、多くの場合は数日で落ち着きます。定期的に歯石取りを受けて歯茎の状態を良好に保つと、処置の際の痛みや出血を軽減できるでしょう。
歯茎が下がったように見えることがある
歯石を除去すると、それまで歯石によって押し広げられていた歯茎が引き締まり、歯が以前より長く見えたり、歯と歯の間に隙間ができたように感じることがあります。これは歯茎が本来の健康な状態に戻ったためで、問題はありません。
ただし、見た目の変化に驚く方もいるため、あらかじめ知っておくと安心でしょう。
歯医者で歯石取りをする際の費用

歯科医院での歯石取りは、歯周病の治療として保険が適用されるケースがほとんどです。保険診療(3割負担)の場合、検査費用を含めて3,000〜5,000円程度が目安です。歯石の付着量や歯周ポケットの深さによって処置内容が変わるため、費用には個人差があります。
自費診療のクリーニングとして受ける場合は1万円以上になるケースもあります。費用の詳細については受診前に確認しておきましょう。
まとめ

歯石は放置すると歯周病や虫歯、口臭の原因になるだけでなく、口元の見た目にも影響します。毎日の歯磨きでは取り除けないため、定期的に歯医者での歯石取りが大切です。
処置後に痛みや出血、見た目の変化が現れる場合がありますが、いずれも一時的なものがほとんどです。歯石取りの頻度は、3〜6ヶ月に一度程度が目安ですが、お口の状態によっては頻度を高めた方がよい場合もあります。
日々の口腔ケアと合わせて、歯科医院でのケアを行ってお口の健康を維持しましょう。
歯石取りを検討されている方は、額田郡幸田町の歯医者「やまもと歯科醫院」にお気軽にご相談ください。
当院は、補綴歯科専門医として患者様の口腔の健康と快適な生活を支える治療を提供することに全力を尽くしています。診療案内ページはこちら、WEB予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。

■この記事の監修者
山本 司将
経歴
- 1998年 愛知学院大学歯学部 卒業
- 2002年 愛知学院大学大学院 歯学研究科(歯科補綴学専攻) 修了
- 2002年~2010年 愛知学院大学歯学部 補綴科 講師(在籍期間 8年3カ月)
所属機関・資格・活動等
- 日本補綴歯科学会 指導医(登録番号 第1210号)
- 日本補綴歯科学会 代議員(東海支部)
- 博士(歯学)歯甲344号
- 補綴歯科専門医 (6-0068号)一般社団法人 日本歯科専門医機構 認定
- 第1種滅菌技師(認定番号 第14CSS027号)一般社団法人 日本医療機器学会 認定
- 第一種歯科感染管理者 NPO法人 日本・アジア口腔保健支援機構 【JAOS】 認定
- 幸田町立中央小学校学校医
- 愛知学院大学歯学部 招聘教員
- 三河歯科衛生専門学校 非常勤講師
- 補綴分野・感染管理分野でのセミナー講師を多数担当