根管治療後に痛いと感じるときは!痛みの原因と対処法
2026年04月04日(土)
歯のコラム
こんにちは。額田郡幸田町の歯医者「やまもと歯科醫院」です。

「根管治療は痛いと聞いて怖い」「治療後に痛みが出たけれど、これは正常なの?」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか。根管治療は、歯の内部に感染した神経や組織を取り除く処置であり、歯を残すために欠かせない治療です。しかし、治療中や治療後に痛みが生じることがあります。
この記事では、根管治療の痛みと対処法について解説します。根管治療への不安を少しでも解消したい方、根管治療後に痛みを感じている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
根管治療とは

根管治療とは、歯の内部にある神経が損傷したり死んだりした場合に行われる治療です。歯の中には、神経や血管が集まった歯髄(しずい)と呼ばれる組織があり、細菌に感染すると激しい痛みや腫れを引き起こします。
根管治療では、その感染した歯髄を丁寧に取り除き、根の中を徹底的に洗浄・消毒したあとに薬剤を詰めて密閉します。歯を残すために重要な処置ですが、根管は細く複雑な形をしているため、感染源を完全に除去しないと再発のリスクが高まります。
そのため、治療は複数回に分けて行われることが多く、1回の通院で終わることはほとんどありません。
根管治療中は痛い?

根管治療では局所麻酔を使用するため、処置中に強い痛みを感じることはほとんどありません。麻酔がしっかり効いていれば、歯の内部を削ったり清掃したりする際にも痛みは抑えられます。
ただし、神経が非常に炎症を起こしている状態や、麻酔の効きが悪い場合には痛みを感じることがあります。
また、根管治療は、数回に分けて通院するのが一般的です。そのため、治療の途中で痛みが出たり、前回の処置の影響で歯が敏感になったりすることもあります。
治療中の痛みが不安な場合は、歯科医師に事前に伝えておきましょう。麻酔の量を調整したり慎重に処置を進めたりと、痛みを軽減するために配慮してもらえます。根管治療中の痛みはコントロール可能な場合が多いため、我慢する必要はありません。不安があれば遠慮なく相談しましょう。
根管治療後に痛みが出る主な原因

根管治療中は麻酔によって痛みを感じることはほとんどありませんが、処置のあとに痛みや違和感を覚える方もいます。ここでは、根管治療後に痛みが出る原因について解説します。
根管内の細菌感染が残っている
根管治療の目的は、歯の内部に感染した神経や組織を完全に取り除き、無菌状態にすることです。
しかし、根管は複雑に入り組んだ形状をしているため、細菌をすべて取り除くのは容易ではありません。特に、奥歯や根の数が多い歯では、細い分岐やカーブに細菌が残ることもあります。細菌が再び活動を始めると、治療後に痛みや腫れが再発することがあるのです。
また、治療の工程が複数回に分かれている場合、次の治療まで薬剤を詰めておきますが、この期間中に細菌が再増殖することもあります。治療完了後でも根の先に膿が溜まって炎症を引き起こすケースがあり、ズキズキとした痛みや違和感の原因となります。
器具による刺激を受けている
治療中には細い器具を使って根管を清掃しますが、このときに器具が歯の根の先にわずかに触れてしまい、神経の先端にある組織を刺激することがあります。このような刺激によって、治療後に痛みが出ることがあります。
特に、根の先が曲がっている歯や、複雑な形状をした根管では器具の操作が難しく、刺激が加わりやすくなります。器具の刺激による痛みは数日で自然に落ち着くことが多いですが、症状が長引く場合には診察を受けましょう。
噛み合わせに問題がある
根管治療では、歯の内部を処置したあとに詰め物や被せ物を取り付けます。その際にほんのわずかでも噛み合わせが高くなると、違和感や痛みを引き起こすことがあります。
噛んだときにほかの歯より先に当たる、痛みが強まるといった場合は、噛み合わせの調整が必要です。
根管治療後に痛いと感じるときの対処法

根管治療後に痛みが出た場合、適切な対処法を理解しておくと症状を和らげたり歯の寿命を守ったりすることができます。ここでは、痛みを軽減するための方法を紹介します。
処方された鎮痛剤を適切に服用する
治療後に痛みが出ることを想定して、歯科医師から鎮痛剤が処方されることがあります。痛みが強いと感じたときには、我慢せずに薬の力を借りることも必要です。指示通りに服用することで、痛みを和らげつつ日常生活を送れるでしょう。
歯科医院で鎮痛剤を処方してもらっていない場合は、市販の鎮痛剤でも問題ありません。1回の服用量や服用間隔を確認し、用法・用量を守って服用しましょう。
患部を冷やす
治療直後に頬の腫れや痛みを感じる場合は、冷たいタオルや湿布を使って局所を冷やすことで、炎症の進行を抑えられます。特に、根管治療をした当日は冷やすと痛みを軽減できるでしょう。
ただし、冷やしすぎるとかえって血流が悪くなり回復が遅れる場合があります。休憩しながら行い、直接肌に氷を当てないよう注意しましょう。
固い食べ物を避ける
治療直後は、歯の内部組織に刺激が残っている状態です。そのため、根管治療を受けた歯で硬い食べ物を噛むと、痛みが増したり、歯に強い負担がかかったりする可能性があります。
特に、ナッツ類やせんべい、硬いパンなどは避けましょう。また、歯と歯を強く噛み合わせるような行為や、長時間噛み続ける動作も控えることが重要です。
治療後の歯は繊細で刺激に敏感です。刺激を避けるために、患部をなるべく使わないような食事内容を選ぶと良いでしょう。おかゆやスープ、煮物や蒸し野菜、やわらかく煮込んだシチューなど、口当たりがなめらかで、咀嚼に力がかからないものを中心に献立を組むと、歯への負担を抑えられます。
また、刺激の強い香辛料や、熱すぎる・もしくは冷たすぎる食べ物も避けましょう。
手で触れない
治療後の歯を、無意識に舌や指で触れたくなる方は少なくありません。
しかし、外部からの刺激は歯根部に負担をかけ、炎症や痛みを長引かせる原因となります。特に、治療直後は内部組織が敏感な状態にあり、わずかな刺激でも違和感を覚えやすくなります。
歯ぐきの腫れが気になった場合も、強く押したりこすったりすることは避けましょう。炎症が悪化し、細菌感染を引き起こすリスクがあります。
患部を清潔に保つ
痛みの原因が感染によるものである場合は、患部を清潔に保つことが大切です。食後は丁寧に歯磨きを行い、歯間ブラシやデンタルフロスも積極的に使用してプラークを除去しましょう。
ただし、痛みが強い場合や患部に腫れがある場合は、ブラッシングの際に強く刺激を与えると悪化する可能性があります。歯科医師に相談のうえ、適切な清掃方法を確認しましょう。うがい薬を使用するのも効果的です。
歯科医院に相談する
痛みが数日以上続く、あるいは日ごとに強くなるような場合は、自己判断せずに早めに歯科医院を受診することが大切です。もしかすると再感染や炎症の悪化などが関係しており、治療のやり直しが必要かもしれません。
放置すると症状が進み、治療が複雑になるケースもあります。歯科医師に症状を正確に伝えるために、痛みの程度や出現時期、関連する症状をメモしておきましょう。
まとめ

根管治療は、感染した歯髄を取り除き、歯を残すために行われる重要な処置です。治療中は麻酔を使用するため強い痛みを感じることはほとんどありませんが、治療後に痛みや違和感が出る可能性があります。
治療後の痛みに対しては、鎮痛剤の服用や患部を冷やすこと、硬い食べ物を避けることで症状を和らげられます。ただし、痛みが数日以上続いたり日ごとに強くなったりする場合は、自己判断せず早めに歯科医師に相談しましょう。
根管治療は複数回の通院が必要になることが多く、治療期間中も適切なケアを続ける必要があります。治療への不安や痛みについて気になることがあれば、歯科医師に相談しながら進めていきましょう。
根管治療を検討されている方は、額田郡幸田町の歯医者「やまもと歯科醫院」にお気軽にご相談ください。
当院は、補綴歯科専門医として患者様の口腔の健康と快適な生活を支える治療を提供することに全力を尽くしています。診療案内ページはこちら、WEB予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。