子どもの口呼吸はなぜよくない?リスクと改善方法を解説!
2026年01月24日(土)
歯のコラム
こんにちは。額田郡幸田町の歯医者「やまもと歯科醫院」です。

「子どもの口がいつも開いているのはどうして?」「口呼吸はよくないと聞くけれど、具体的にどう悪いの?」と疑問をお持ちの保護者の方もいるでしょう。
本記事では、子どもが口呼吸をする原因や、放置したときのリスク、改善するための方法などについて解説します。口呼吸を改善し、子どもの健康を守るためにできることを確認しておきましょう。
目次
子どもが口呼吸をする原因

子どもが口呼吸をする背景には、さまざまな要因が絡み合っています。単なる呼吸の癖と思われがちですが、実際には身体的な問題や日常の習慣など、複数の要因が影響しているケースは少なくありません。
ここでは、子どもが口呼吸をする原因について解説します。
鼻づまりによるもの
風邪、花粉症などのアレルギー性鼻炎、慢性副鼻腔炎などで鼻が詰まっていると、鼻呼吸がしにくくなり、口呼吸につながります。特にアレルギー性鼻炎の場合、鼻づまりと鼻水が長期間続くケースが多いです。
生活習慣や癖によるもの
幼少期の生活習慣や無意識の癖も、口呼吸の一因となることがあります。例えば、姿勢が悪く、背中が丸まっていると口呼吸につながることがあります。
また、スマートフォンやゲーム機などを長時間使用すると、前かがみの姿勢になりやすく、口呼吸につながる可能性があるでしょう。口が開いたまま過ごすことが多くなると、癖として定着することがあります。
骨格や歯並びによるもの
顎の骨格が元々小さかったり、舌の位置が低かったりすると、口が開きやすくなります。その結果、口で呼吸する癖がつく場合があるのです。
また、歯並びが悪いと、舌の位置が下がったり、上顎・下顎のバランスが崩れたりして、鼻呼吸がしにくくなることがあります。
子どもの口呼吸はよくない?

口呼吸は、発育や発達、さらには心理面にまで影響を及ぼす可能性があるため、見過ごすべきではありません。ここでは、子どもが口呼吸を続けるリスクについて解説します。
虫歯や歯周病になるリスクが高まる
口呼吸をしていると、虫歯や歯周病になるリスクが高まります。口の中が乾燥して唾液の分泌が減るためです。通常、唾液には食べかすを洗い流したり細菌の繁殖を抑えたりする役割があります。
しかし、口呼吸により口の中が乾燥すると、これらの機能が十分に働かなくなり、細菌が増殖しやすい環境になるのです。子どもの場合、歯の表面のエナメル質が薄く歯質がやわらかいため、大人よりも虫歯になりやすい性質があります。子どもが痛みを訴えた頃には虫歯がかなり進行しているケースも珍しくありません。
風邪やインフルエンザにかかりやすくなる
口呼吸のデメリットのひとつに、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなることが挙げられます。鼻呼吸の場合、鼻腔で空気中の汚れをキャッチし、体内に入るのを防ぐことが可能です。
一方で、口には鼻腔のような機能がないため、鼻呼吸のように鼻腔のフィルター機能を利用することができません。そのため、ほこりや花粉、ウイルスなどの空気中のさまざまな刺激物が体内に入り込みやすいのです。
歯並びが悪くなる
口呼吸をしていると、舌の位置が下がり、舌や口周りの筋肉があまり使われません。口周りの筋肉が発達しにくくなるため、顎の骨も十分に発達しないことがあるのです。
顎の骨の発達が不十分な場合、歯が並ぶスペースが不足し、歯並びが乱れる場合があります。
発音や言語の発達に影響が出る
口呼吸の習慣が続くと、舌や唇の筋肉の使い方にも影響します。特に、サ行やタ行の発音が不明瞭になりやすいです。人とのコミュニケーションにも支障が出ると、消極的になったりコンプレックスを抱えたりする場合もあるでしょう。
睡眠の質が下がる
口呼吸は、睡眠中のいびきや睡眠時無呼吸症候群と深い関係があります。いびきは、口呼吸によって気道が狭くなることが原因のひとつです。口呼吸をしていると舌の位置が下がり、気道が塞がりやすくなるため、いびきが増える傾向にあります。
睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に呼吸が止まり、一時的に脳や体に酸素が届かなくなる病気です。その結果、夜中に目が覚めたり、朝起きても疲れが残ったりすることがあります。
また、酸素不足によって、心拍数や血圧が不安定になったり、成長ホルモンの分泌がしにくくなったりする可能性もあるでしょう。お子さまの体全体の発育や、生活の質にも悪影響を及ぼすことがあります。
顔つきや姿勢に悪影響を及ぼす
口呼吸を長期間続けると、鼻で呼吸するよりも顎の筋肉が鍛えられません。筋肉の発達の偏りから、成長とともに顎が狭くなり、歯が並ぶスペースがなくなることがあります。
その結果、歯並びが乱れるだけでなく、顔の左右のバランスが崩れることもあるでしょう。また、肩や首が前に傾きやすくなることで、姿勢が悪くなりやすいです。
子どもの口呼吸を改善するには

ここでは、子どもの口呼吸を改善するために、家庭でできることから医療機関での対応まで紹介します。
鼻づまりを改善する
口呼吸の多くは、慢性的な鼻づまりが原因です。アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎など、耳鼻咽喉科で原因を特定し、適切な治療を受けましょう。
アレルギーの場合は、抗アレルギー薬や点鼻薬などで症状が改善します。副鼻腔炎の場合は、炎症を抑える薬や洗浄、デンタルマウスピースなどで鼻づまりを解消し、口呼吸の改善を図ることが多いです。
口呼吸をしないよう意識させる
口呼吸をしていることに本人が気づいていないこともあります。まずは、お子さま自身に「口が開いている」「息が口から出ている」ということに気づいてもらうことが大切です。
ご家庭でテレビを観ているときやくつろいでいるときに、呼吸の仕方を確認してみてください。お子さまが無意識のうちに口呼吸をしている場合は、教えてあげることで改善につながるでしょう。
正しい舌の使い方を教える
舌の位置が正確でないと、口呼吸につながることがあります。特に、舌の先が下の前歯に当たる癖があると、歯並びや噛み合わせにも影響を及ぼします。
正しい舌の位置は、上顎の中央、特に前歯の裏のくぼみ(スポット)に軽く当たり、舌全体が上顎に吸い付いている状態です。この位置をキープすることで、唇を閉じやすくなり、鼻呼吸への切り替えもスムーズになります。
舌を正しい位置に保つ練習として、舌の先を上顎スポットに置いたまま、そこから動かずに10秒間キープするという方法があります。これを1日に数回、特に口を開けているときに意識的に行うことで、誤った舌の位置を修正しやすくなるでしょう。
正しい姿勢を身につける
姿勢の悪さも、口呼吸の一因となることがあります。特に、猫背やうつぶせ寝は、顎が前に出た状態になり、口が開きやすくなります。常に口が開く癖がある場合は、背筋を伸ばすように意識させることも大切です。
枕の高さが合っていないと、呼吸がしにくくなることもあります。寝具の見直しも含めて、家族で横になったときの呼吸の様子を確認しましょう。
歯科医院でのサポートを受ける
小児歯科や矯正歯科を受診すると、歯並びの状態を確認してもらえます。歯並びの乱れや噛み合わせは口呼吸と密接な関係があるため、必要に応じてマウスピースなどの装置を用いた矯正治療が検討されます。
また、正しい舌や口周りの筋肉の使い方を覚えるために、MFTというトレーニングを受けるのも効果的です。
まとめ

子どもの口呼吸は、単なる癖として片付けられがちですが、放置すると虫歯や風邪の回数増加、歯並びの悪化、いびきや睡眠時無呼吸症候群のリスクなど、さまざまな悪影響を及ぼす可能性があります。
口呼吸はアレルギーや生活習慣、舌や骨格の問題などさまざまな原因があります。すぐに改善することは難しいため、原因に応じて早めに対応することが大切です。症状のある場合は、一度歯科医院を受診して、原因を特定することから始めましょう。
子どもの口呼吸の改善を検討されている方は、額田郡幸田町の歯医者「やまもと歯科醫院」にお気軽にご相談ください。
当院は、補綴歯科専門医として患者様の口腔の健康と快適な生活を支える治療を提供することに全力を尽くしています。診療案内ページはこちら、WEB予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。