顎関節症の原因とは?放置するとどうなる?治療法と予防法も

2026年01月10日(土)

歯のコラム

こんにちは。額田郡幸田町の歯医者「やまもと歯科醫院」です。

顎関節症の痛みで頬をおさえる女性

顎関節症に悩む方は少なくありません。放置すると症状が悪化し、日常生活に支障をきたす恐れがあります。そのため、早期に原因を特定し、適切な対処を行うことが重要といえるでしょう。

本記事では、顎関節症の原因から放置するリスク、さらに効果的な治療法と日常でできる予防策まで、わかりやすく解説していきます。口を開けたときに音が鳴る、顎が痛くて食事がしづらいなどの症状を感じている方は、ぜひ参考にしてください。

顎関節症とは

顎関節症の原因となる箇所を示した透過図

顎関節症は、口の開閉に関わる顎の関節や筋肉に異常が起こることで生じる病気です。顎の動作に支障をきたすため、食事や会話にも影響することが非常に多く、早期の気づきと適切な対処が重要です。

重症化すると、食事がしにくくなったり、口がスムーズに動かせなくなったり、顎の痛み・頭痛・肩こりなどにつながることもあるでしょう。また、症状の現れ方には個人差がありますが、顎が痛む・口が開きにくい・口を開けた際に音が鳴る・口がズキズキする・顎が嫌な感じになるなど、さまざまな症状があるため把握しておきましょう。

顎関節症の原因

顎関節症の原因になるストレスを感じている女性

顎関節症の原因は多岐にわたり、単一の要因だけではなく、複数が重なって発症することも珍しくありません。ここでは、代表的な原因を詳しく解説します。

顎関節にかかる負担の蓄積

硬い物を噛む、長時間口を開けたままにしているなど、一時的に顎に強い負荷がかかるような行動は、顎関節に負担をかけることがあります。一度では問題にならないことも多いですが、繰り返されると徐々に顎関節症の症状を引き起こす原因となります。

噛み合わせの不調和

上下の歯が正しく噛み合わない状態では、あごの関節や筋肉に不均等な力が加わります。特定の筋肉に過度な負荷がかかり続ければ、筋肉の炎症や緊張が起こりやすくなるでしょう。

また、噛み合わせがズレていると、口を開閉する際に関節が正しい位置からずれたり、スムーズに動かなかったりします。

精神的ストレスや生活習慣

顎関節症の原因として見逃せないのが、ストレスです。緊張や不安を感じると、知らず知らずのうちに歯を食いしばったり、筋肉がこわばったりすることがあります。

ストレスが慢性的に続くと、顎周辺の筋肉にも緊張が生じ、顎関節に負担がかかりやすくなります。日常生活のなかでの人間関係や仕事のプレッシャーなどが背景にあるケースも少なくありません。

また、食いしばりや歯ぎしりも、精神的ストレスと深く関係しています。就寝中に無意識に歯を強くこすり合わせることで、顎関節に過度な力がかかり、症状を悪化させる原因となります。

さらに、姿勢の悪さや長時間のスマートフォン使用なども、顎関節症の原因として挙げられます。首や肩のこりが顎の筋肉に連鎖的な影響を及ぼし、顎関節の動きに支障をきたすこともあります。

外傷や急激な動き

転倒や事故であごを強く打ったり、大きく口を開けたりした際に、関節や筋肉を痛めることがあります。急激な動きによる関節のズレや筋肉の損傷は、一時的に顎関節症のような症状を引き起こすことがあるため注意が必要です。

顎関節症を放置すると

顎関節症を放置して頭痛がするようになった男性

顎関節症は、軽度の違和感や音の発生といった初期症状から始まるため、軽視されることが多いです。しかし、放置していると重症化し、日常生活に影響を及ぼすようになるかもしれません。

ここでは、顎関節症を放置したときに起こり得る具体的な影響について詳しくご説明します。

症状が慢性化・重度化する

顎関節症を放置すると、症状が慢性化し顎の痛みや違和感が長期間続くようになる可能性が高いです。例えば、クリック音が大きくなり周囲の人に聞こえるようになる、口がほとんど開かなくなり食事が困難になるなどが挙げられます。

慢性化・重度化することにより、生活の質が低下し日常生活に大きな影響を与えるケースも多くあります。

噛み合わせの悪化による歯への影響

顎関節が正常に機能しない状態が続くと、筋肉や顎の骨、歯などに過剰な負担を与えます。そのため、口が開けにくくなったり、口を開けたときに痛みが出たり、違和感が出たりする場合もあるでしょう。

上下の歯がうまく噛み合わなくなり、虫歯がなくても歯が傷つくこともあるため注意が必要です。

他の疾患につながる

重度の顎関節症を放置すると、顎だけでなく全身の健康状態にも影響を及ぼす可能性があります。例えば、顎の緊張が首や肩に波及して、慢性的な肩こりや頭痛を引き起こすことがあるのです。

顎関節症の治療法

顎関節症の治療でマッサージをする女性

顎関節症の治療は、原因や症状の程度に応じて段階的に進められます。まずは保存療法を中心とした非侵襲的な治療が基本となり、状態が改善しない場合や、顎関節や骨に大きな異常が見られる場合には、手術などの外科的治療も選択肢に入ります。

ここでは、顎関節症の主な治療法について詳しく解説します。

保存療法

顎関節症の治療として最も基本となるのが保存療法です。数週間から数か月程度を目安に取り組むことが多いです。

顎関節に負担をかける姿勢や寝方、食生活など、生活習慣を改善したり、マウスピースを装着して歯や顎関節にかかる負担を分散させたり、マッサージ・ストレッチを行ったりして症状の緩和を目指します。

薬物療法

治療初期の痛みが強い場合、抗炎症薬や筋弛緩薬を使って痛みや筋肉の緊張を和らげます。

外科的治療

保存療法で改善が見込めない重症例や、関節内の著しい変化が認められる場合には、外科的な処置も検討されます。ただし、外科的治療はあくまでも最終手段といえます。ほとんどの顎関節症は保存療法で改善が期待できるため、基本的には保存療法や薬物療法で対応していくのが一般的です。

顎関節症を予防するためにできること

ストレス解消にヨガをする女性

顎関節症は、進行してから治療するよりも、予防できる環境を整えることが重要な疾患といえるでしょう。日常生活の中での小さな習慣改善や、身体全体のバランスを整えることが、顎の健康維持につながります。

ここでは、顎関節のトラブルを未然に防ぐために実践すべき具体的な方法をご紹介します。

噛み合わせのチェックと調整

噛み合わせが悪いまま放置すると、強い負担がかかり顎関節症につながることがあります。気づかないうちに歯並びが変わっていたり、詰め物・被せ物の高さに問題があったりすると、上下の歯がうまく噛み合わなくなるのです。

毎日の歯磨き中に違和感があれば、早めに歯科医院で診てもらいましょう。

姿勢と生活習慣の見直し

パソコンやスマートフォンを長時間使用する現代人は、猫背や首が前に出た姿勢になりがちです。このような姿勢は、顎関節周囲の筋肉に負担をかけます。姿勢を意識し、あごに負担がかからない姿勢を意識しましょう。

また、うつ伏せ寝や頬杖、背もたれに顎を預ける姿勢などは、あごに偏った圧力がかかり、筋肉の緊張を引き起こしやすくなります。枕の高さを調整し、首や肩の負担を減らしましょう。

ストレス管理とリラクゼーション

日常生活におけるストレスは、顎関節症の重大な原因のひとつです。ストレスを感じると無意識に強く歯を食いしばったり、顎周りの筋肉が緊張したりします。ストレスが溜まる前にリラクゼーションを意識することが、顎関節症の予防につながります。

深呼吸や入浴、適度な運動など、全身の筋肉の緊張をほぐす習慣を取り入れると良いでしょう。

定期的な歯科受診と早期対応

先にも述べた通り、顎関節症を予防するためには定期的な歯科検診が欠かせません。口腔内の健康状態をチェックしてもらうことで、歯の噛み合わせや顎関節の状態を確認し、問題があればすぐに治療を受けられます。

定期的な歯科受診は、歯の健康だけでなく、顎関節症の予防にもつながるのです。

まとめ

顎関節症を治療して友人と食事を楽しむ女性

顎関節症は、顎の関節や筋肉に異常が生じる病気で、顎の痛み・口が開かない・開けたときに音が鳴るなどの症状が現れます。顎関節症を放置すると、慢性的な痛みや口が開かないなどの症状が出たり、食事や会話に支障が出たりする可能性があります。慢性的な痛みが出ることで、ストレスや不安が高まり、精神的な問題につながる可能性もあるため注意が必要です。

顎関節症の症状を和らげるためには、歯科医院での治療が有効な手段となります。重症化する前に、歯科医院で適切な治療を受けて顎の健康を取り戻しましょう。

顎関節症にお悩みの方は、額田郡幸田町の歯医者「やまもと歯科醫院」にお気軽にご相談ください。

当院は、補綴歯科専門医として患者様の口腔の健康と快適な生活を支える治療を提供することに全力を尽くしています。診療案内ページはこちらWEB予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。