ラミネートベニアとは?メリット・デメリットや費用も
2025年12月06日(土)
歯のコラム
こんにちは。額田郡幸田町の歯医者「やまもと歯科醫院」です。

歯の色が気になる、すき間がある、形がそろっていないなど、歯の見た目に関する悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。そのような方に近年注目されている治療法の1つが、ラミネートベニアです。
この記事では、ラミネートベニアがどのような治療法なのか、メリットやデメリット、寿命、費用まで、気になるポイントをわかりやすく解説していきます。歯の見た目に悩んでいる方、歯の見た目を美しくしたい方は、ぜひ参考にしてください。
目次
ラミネートベニアとは

ラミネートベニアとは、歯の表面を少しだけ削り、薄いセラミック製の板を貼り付けて、歯の色や形を美しく整える審美歯科治療の1つです。前歯の見た目を改善する目的で用いられることが多く、ホワイトニングでは対応できない変色や、すきっ歯、歯の小さな欠けなどに対して有効です。
ラミネートベニアは、歯を大きく削ることなく審美性を向上させられる点が特徴で、短期間で自然な仕上がりを得られることから、人前に出る機会が多い接客業や営業職の方にも人気があります。
また、見た目の美しさだけではなく、耐久性にも優れており、変色しにくく長期間にわたって美しさを維持できます。ただし、治療には専門的な技術が必要なため、実績ある歯科医師に相談することが大切です。
ラミネートベニアのメリット

ラミネートベニアには、治療期間や歯への負担の少なさなど、さまざまな利点があります。ここでは、多くの患者さまにとって魅力となるメリットを3つ取り上げ、それぞれ詳しくご紹介します。
自然な見た目に仕上がる
ラミネートベニアの大きな魅力の1つが、天然の歯に近い自然な見た目を再現できることです。使用されるセラミック素材は光の透過性に優れており、本物の歯のような透明感や艶を持っています。また、色調や形状も患者さま一人ひとりに合わせて細かく調整が可能なため、違和感のない仕上がりを実現できます。
非常に薄く、歯の表面に貼り付けるだけの治療であるため、周囲の歯とのバランスも取りやすく、自然な印象を保つことができます。特に、人前に立つ機会が多い方にとっては、審美的な満足度の高い選択肢となるでしょう。
歯を削る量が少ない
ラミネートベニアには、差し歯やクラウン治療と比べて歯を削る量が少ないという特徴があります。
通常、歯の表面を約0.3〜0.8ミリほど削るだけで済み、神経にまで達することはほとんどありません。そのため、歯の構造をできる限り温存しながら治療することが可能です。患者さまの心理的・身体的な負担を軽減できることも、ラミネートベニアの大きなメリットと言えるでしょう。
治療期間が短い
ラミネートベニアは、2週間~1か月半ほどと短期間で治療が完了するのも大きな魅力です。初回の診察・カウンセリングから始まり、型取り、装着まで含めて2〜3回の通院で済むことが一般的です。結婚式や就職活動、撮影など、大事なイベントを控えている方にとっては、タイミングを合わせやすいと言えるでしょう。
スピーディーでありながらも、仕上がりの美しさを両立できる治療法として、多くの方から選ばれています。
ラミネートベニアのデメリット

ラミネートベニアには多くのメリットがありますが、すべての人にとって完璧な選択とは限りません。どのような治療法にも、メリットだけでなくデメリットが存在します。
ラミネートベニアにおいては、見た目は美しく仕上がる一方で、審美性を保つためには日常的なメンテナンスと丁寧な取り扱いが欠かせません。適切に扱わなければ早期に脱落してしまう可能性もあります。
ここでは、ラミネートベニアのデメリットをご紹介していきます。治療を検討する際は、良い面だけでなくリスクやデメリットなどにも目を向けておきましょう。
費用が高い
ラミネートベニアの費用はクリニックによって異なりますが、1本あたりおよそ5万円〜15万円ほどが一般的な相場です。健康保険の適用対象外の自由診療のため、高額になりやすく、複数本を同時に治療する場合は総額がさらに膨らみます。
審美性や耐久性の高い素材を選択すればより高額になるため、予算と求める審美性などのバランスを考える必要があります。
割れる可能性がある
ラミネートベニアに使用されるセラミックは、見た目が美しく耐久性もある素材ですが、割れやすいという特性も持っています。硬いものを噛んだり歯ぎしりや食いしばりをしたりしたときに割れることがあります。セラミックは天然の歯よりも強い反面、柔軟性がないため、強い衝撃を受けると対応できずに割れてしまうのです。
ラミネートベニアが割れて作り直しが必要になると、その分、費用や時間などがかかることになります。そのため、治療後は歯科医師の指示に従って、ナイトガードを使用したり食事内容を工夫したりするなど、破損を防ぐためのケアを心がけることが重要です。
噛み合わせは改善できない
ラミネートベニアは、主に前歯の表面の色や形を整えることが目的の治療です。薄いセラミック製のシェルを貼り付けて見た目を整える治療で、歯を移動させることはできません。
そのため、噛み合わせを改善することは基本的にできないのです。例えば、上下の歯の噛み合わせがずれている場合や、奥歯に機能的な問題がある場合は、ラミネートベニアでは根本的な治療にならないことがあります。
そのため、機能的な改善を求めている方は、矯正治療やクラウン治療など、別の治療方法を検討したほうがよいでしょう。自分の希望をラミネートベニアで叶えられるのかどうか、事前に歯科医師にしっかり確認するようにしましょう。
ラミネートベニアの寿命

ラミネートベニアの寿命は、一般的に10〜20年程度とされています。
ただし、これはあくまで目安であり、実際の寿命は使用環境や日常のケア、口腔内の状態などによって大きく左右されます。強い衝撃をあたえたり不適切な使い方をしたりしていると、数年で破損する可能性もあります。
反対に、適切な取り扱いや正しいケアを続けていれば、長く使い続けることが可能です。また、定期的に歯科医院でメンテナンスを受けることで、装着状態の確認やトラブルの早期発見が可能になり、長持ちさせられるようになるでしょう。
治療後の美しい仕上がりを長く保つためにも、日々の習慣や口腔内の健康管理が不可欠といえます。歯科医院でのメンテナンスでは口内全体のクリーニングなども行われるので、健康維持のためにも定期的に受けましょう。
ラミネートベニアの費用

ラミネートベニアは、健康保険が適用されない自費診療にあたります。1本あたり5万円〜15万円前後が一般的な相場ですが、治療を受ける歯科医院や地域、使用する素材などによって変動します。高品質な素材を使用する場合は、1本あたり20万円近くになることもあるでしょう。
また、カウンセリング費用や検査費用が別途かかるケースもあるため、事前に見積もりを確認することが大切です。
まとめ

ラミネートベニアとは、歯の表面を削って薄いセラミックのシェルを貼り付けることで、自然な見た目と美しい口元を短期間で実現できる審美歯科の治療です。歯を削る量が少なく負担の少ない方法である一方で、費用が高額、強い衝撃によって割れることがある、噛み合わせの改善はできないなどのデメリットもあります。
治療後も適切なケアや定期的なメンテナンスが求められるため、事前に自分に合った治療法かどうかよく検討しましょう。
まずは信頼できる歯科医師に相談し、自分の希望や口腔内の状態に合った治療法かどうかを見極めることが大切です。美しい笑顔を手に入れるために、正しい情報をもとに、納得のいく治療選びをしていきましょう。
ラミネートベニアを検討されている方は、額田郡幸田町の歯医者「やまもと歯科醫院」にお気軽にご相談ください。
当院は、補綴歯科専門医として患者様の口腔の健康と快適な生活を支える治療を提供することに全力を尽くしています。診療案内ページはこちら、WEB予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。